sugar’s diary

主に食べてばかりの日々と旅の記録

ヨーロッパ旅行3日目 バルセロナ編⑥グエル公園(駅まで)と美味しいレストラン

フランクとの待ち合わせ場所、Vallcarca駅へはL3ラインに乗っていきます。ハーバーからはコロンブスの塔の目の前にあるDrassanes駅が1番近かったのですが、時間があったのでもう一度ランブラス通りに戻り、Liceu駅まで一駅分お散歩しました。途中、スポンジボブと遭遇。ちょっと怖かったです。

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メトロに揺られること約15分、目的地Vallcarca駅に到着しました。地上に出ようと案内を見ると、なんと出口が2つ。ほら言わんこっちゃない。「出口1つだから絶対大丈夫だから俺に任せろキリッ」と言っていたフランクの顔が浮かんで腹が立ってきます。一応フリーWi-Fiを探してみるもノー電波。この真央ちゃん張りのフィフティーフィフティーにかけるしかなく、一か八か、グエル公園に向かう道の名前が書かれた出口を出ることにしました。駅構内で待つことも考えましたが、フランクが反対方面の電車に乗ってやってくるかもしれないので出るしかありませんでした。この時点で4時45分。安定の15分前行動です。

それから10分、20分、30分と待てど暮らせどフランクは来ません。あちらも私を探しているのであればここから動かない方が良いのではないか、かといってこのままここでただ立ち尽くしているのも…とジレンマを抱えながら、携帯でおしゃべりしている女の子を恨めしく眺めるのでした。日はどんどん暮れていきます。この夕日をグエル公園から見るはずだったのに…と思うと涙が、いや、激しく怒りがこみ上げてきました。

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5時半を過ぎ、ついに私は動くことにしました。もう一つの出口に向かいます。しかし待ち人はいません。もう彼も諦めて帰ったんだろうなと思いましたが、カナダ留学中に平気で1時間くらい遅れてくる子たちがいたので、彼もその類かもと思ってもう少し待つことにしました。今度は改札の前で待ちます。 結局、トータル1時間半待っても彼は現れなかったので、宿に帰ることにしました。心身ともにぐったりで、グエル公園を見逃した悔しさと、カナダ人のいい加減さに対する怒りとで、フランクに会ったらなんて言ってやろう!と息巻くも、向こうにキレられたら太刀打ちできないどうしようと内心ビクビクしながら帰りの電車に乗り込みました。

帰りはCatalunya駅で降り、エル コルテ イングレスのお惣菜売り場で夕食を購入しました。疲れてお腹も空いていたので、もう肉も魚もモリモリ選びました。その時に、同世代くらいの日本人女性も買い物に来ていたので話しかけてみると、私と同じひとり旅中だとか。年齢も同い年で、名前も似ているし、次はパリに行く予定とのことで旅程も被っています。ぜひまたパリで再会しましょうとFacebookを交換して別れました。疲労困憊してイライラしていただけに、この出会いにはとても癒されました。捨てる神あれば拾う神ありだなーなんてしみじみ。辺りはもうすっかり日が暮れてイルミネーションが綺麗でした。

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宿につき、お惣菜の袋に名前を買いて冷蔵庫に入れ(共同の冷蔵庫なので記名必須です)部屋のベッドに戻りました。ラウンジにも部屋にもフランクはいません。飲みにでも行っているのかなと思った矢先、彼が帰ってきました。ベッドにいる私を見つけるや否や、「Hey!なんでここにいるんだよ!」と一言。思わず苦笑。私も「こっちのセリフだよ!ずっと待ってたんだから!」と応戦。どこにいたんだと聞かれたので、10分前に駅につき、40分外で待ち、反対側の出口も確認したけどいないから改札前でさらに1時間待ったことを伝えました。すると、フランクは「えっそんなに待ってたの!?」と驚きの表情。そうだろうね、1時間半も人を待てるのは日本人くらいだろうね!聞くとフランクは、5時15分くらいに駅につき、私がいた出口とは反対側の出口に出て10分くらい待ったけど来ないから、私がいた出口を確認しに行ったそう。そのとき、私もちょうどフランクのいた出口を確認するため移動したのですれ違ってしまいました。いや、そもそも15分も遅刻するとかないわ、あなたが待ち合わせ時間決めたんでしょ!っていうのはカナダ人に通用しないとわかっていたのでグッとこらえました。最終的に、私の言う通り一旦宿に戻ればよかった、悪かった、と謝ってくれたので、私もちゃんと出口を確認すればよかったごめん(棒読み)と言って和解しました。あと2日間とはいえ、同じベッドの上と下で歪み合うのも嫌ですし。

そしたらフランクが、お詫びにディナーをご馳走すると言ってくれました。さっきしこたま食料を買い込んできていたので少し迷いましたが、今朝の朝食の件でフランクの舌は信頼していたので、お惣菜は明日の朝に食べることにして遠慮なくご馳走になることにしました。補足ですが、フランクは15歳くらい年上のおじさんで、たぶんゲイです。

フランクおすすめのレストランCAN MARGARITへはメトロで向かいました。L3のPoble Sec駅が最寄りで、駅からやや歩きます。店のオープンは8時半と日本人感覚ではかなり遅めです。遅くランチしてシエスタするスパニッシュには問題ないのでしょう。私たちが到着した8時10分頃には、すでに数組の先客がいました。もともとワインセラー兼酒場だった店を改装してレストランにしたそうで、入り口を入ってすぐ大きなワイン樽がいくつも置いてあるスペースがあり、ここで開店までの間、好きなワインを飲みながら待ちます。レストランの雰囲気が非常にツボでテンション急上昇!

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8時半になりレストランスペースへと案内されました。テーブルのろうそくやインテリアも最高に素敵。私たちが入店してから15分ほどで満席になりました。開店前に来て良かった。家族のバースデーパーティや友達同士の大人数グループ等、地元の人で大賑わいです。

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オーダーはフランクに任せました。まずは名物ウサギ肉の煮込み。市場で見たうさちゃんが一瞬過ぎりましたが、にんにくとハーブが効いててとっても美味しい!ごめんうさちゃん、私の血となり肉となってください。

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他には定番のパン・コン・トマテやエスカリバーダ等、カタルーニャ料理を中心に色々食べました。食べるのに夢中で全然写真撮っていません。最後のデザートは桃の赤ワイン漬け。甘酸っぱくて本当に美味しかったです。やっぱりありがとうフランク。涙

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食事中、フランクとは仕事や家族の話をしました。彼はカルガリーの油田で働いていて、その仕事を休んでもう4ヶ月くらい旅をしており(はっきり言わないけど親が油田王っぽい)、次はイギリスにしばらく滞在しようと考えている、と。そして、今日がバルセロナ最終日で明日宿を出る、と。つまりこれがバルセロナ最後の晩餐です。最後にグエル公園にも行きたかったのかなと思ったら、なんだか申し訳なくなってきました。隣のブラジル人も明日の早朝には出るらしく、明日から部屋には私一人だけになります。まあ、私もあと2日ですが。相部屋は不便なことも多いけど、仲良くなれただけに少し寂しくなりました。

たらふく食べ、赤ワインを1杯あけるという下戸の私にしてはなかなかの出来でレストランを出ました。夜はさすがに冷えます。早歩きで駅に向かい、メトロに揺られて宿に帰りました。宿に着くと、フランクは翌日に備えて荷造りを始めました。私は、となりのブラジル人、まだ帰ってきてないけど明日早朝便なのに大丈夫?と思いながら、ぐっすり寝ました。

 

明日は、モンジュイック城と(念願の)グエル公園です。