sugar’s diary

主に食べてばかりの日々と旅の記録

ヨーロッパ旅行12日目 ドイツ編⑥アウクスブルクのクリスマスマーケットとエンゲルシュピール(天使の演奏)

ホテルから広場までは、10分ほどの距離なので徒歩で向かいました。が、風が強くてとにかく寒い!一日中ずっと電車移動で食事らしい食事をしていなかったのでお腹も空いています。早く何か温かい食べ物や飲み物を口にしなければ...!

広場に行く途中にいたサイ…かな?おしゃれなデザイン。

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寒さと空腹に耐えながら、目的地のクリスマスマーケットに着きました。歴史を感じる市庁舎の前にオレンジ色に輝くクリスマスピラミッドが見えます。ここまで長い道のりだったけど、無事到着できた安堵感と、クリスマスマーケットへの期待感と、とにもかくにも空腹感でいっぱいになり、グリューワインを飲む気満々になってきました(スーパー下戸)。

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相変わらず吹雪いていますが、マーケット内は混雑していて、屋台と人の熱気で心なしか暖かく感じます。まずは腹ごしらえ。どの屋台もだいたいソーセージを売っていたので迷いましたが、一番大きくて目立つ屋台で一番美味しそうなソーセージをゲットし、家族連れで賑わう立ち飲み食い用テーブルの隅っこにお邪魔しました。

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ソーセージは美味しかった、と思う。でも、パンが…。ガサガサボソボソで、デッサンの時に使う消し具用のパンみたい。まあ、ソーセージをのせるお皿的な役割なんだろうし仕方ないでしょう。

当然、このソーセージだけでは極限状態の空腹が満たされるわけもなく、次の食料を探してうろうろしていると人だかりができている屋台発見。迷わず並びました。グリューワインと共に山盛りのフライドポテトwithザワークラウト。ドイツっぽい屋台メシです。ボリュームがあってお腹に溜まるし、ソーセージの後にはさっぱりとして良さそう!私ナイスチョイス!

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すっぺええええええーーーーー!!!!!一口食べた瞬間、心の中で絶叫。いや、ちょっと声に出てたかもしれない。酸っぱいのはわかっていたし、なんなら酸っぱいもの大好き。でもフライドポテトにこの酸っぱさは求めてなかった。不意打ちの酸味に口が錯乱状態になりつつも、グリューワインに助けられながら完食しました。酸っぱさを除けば、美味しいフライドポテトでした(全然褒めてない)。

初めて一人で飲むグリューワインは、なんと飲み切りました!快挙です!全身の血管がドクドクして頭がぼーっとする感じはありましたが(つまり完全に酔ってる)、酔っていると思われたら危ないので、終始コートのフードで顔を隠しながら飲みました。吹雪のため、フードを被っている人が多かったし怪しい人とは思われなかったはず。

食後のテーブルにはマグの跡が。小人の足跡みたいでかわいい。

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マーケット内は家族や友人とグループで来ている人がほとんどで、私のような一人客、ましてやアジア人は見かけませんでした。縁もゆかりもない地方の村のお祭りに来たものの、地元民じゃないことの違和感に自分で気づいてしまって居づらいような申し訳ないような気分。別に誰かに何か言われたわけじゃないし、なんなら誰も私の存在を意識していないだろうに、幸せそうなドイツの人々の笑顔を眺めながら、少しセンチメンタルな気分になりました。全部酸味のせいだ。

お腹が満たされたところでマーケット探索。木製のオーナメントやデコレーションがたくさん売られていました。クリスマスなので宗教的なモチーフのものも多かったですが、無難でかわいいナッツクラッカーを購入。今でも毎年クリスマスの時期に飾っています。

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一通り見終えたところで、アウクスブルクに来た最大の目的である「エンゲルシュピール」を見るために市庁舎前に移動しました。私が「エンゲルシュピール」を知ったのは、ドイツの旅程を立てている時でした。当初はケルン、ミュンスターミュンヘンの3都市を回る予定で下調べしていると、あるネット記事で「天使に会えるクリスマスマーケット」としてアウクスブルクが紹介されており、そのワードのキャッチーさに心奪われ急遽旅程に追加。クリスマスシーズンの週末しか開かれないので、必ず見られるように日程を組み直しました。それからずっとずっと楽しみにしていた天使の演奏がもう目の前に!高まる鼓動は酔っ払ったせい…だけではないはず!

そして開始時間の18時、オルガンの音色とともに真っ暗だった市庁舎の窓が一つ一つ灯されていき、天使に扮した子供たちが姿を現しました。全ての窓に光が射した瞬間、頭から滝に打たれたような、全身がサーッと清められたような気分になりました。曲に合わせて歌ったり、演奏する演技をしたりする様は、本当に天使が歌い舞い踊っているかのよう。天使に会えた…。気づけば涙が溢れていました。

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演奏が終わると、また一つ一つ窓の灯りが消えて元の真っ暗な市庁舎に戻ります。最初から最後まで、時間にして10分弱。なんて儚い。でも、それがいい。この数分間のためだけにここまで来たけど、十分来た甲斐がありました。興奮冷めやらぬ私は、演奏後に自撮りでビデオを回して感想を記録した記憶がありますが、恥ずかし過ぎて見られません。恐らく、小泉元首相ばりに感動したっ!とか言ってるはず。

この後、徒歩でホテルに向かったのですが、道に迷って吹雪の中を1時間以上彷徨いました。天使を見た直後にとんだ地獄だよ。半べそかきながら、もう自分の方向感覚を信用するのはやめようと心に誓ったタイミングでトラムの駅を発見!泣 アウクスブルクでトラムに乗る予定はなかったので、乗り方や料金を調べていませんでしたが、本気の迷子に選択の余地はありません。とにかく、アウクスブルク中央駅まで行けばホテルは目と鼻の先。正直、この電車でのことはよく覚えていないのですが、1回乗り換えたような気がします。どんだけ遠くまで歩いたんだ…。

無事に目的の駅で降り、小腹が空いたので駅中のベーカリーでパンと飲み物を購入しました。クロワッサンって書いてあったのに全然違った。クリスマスマーケットのパンといい、今のところドイツのパンには不安しかありません。

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今日は心身ともに疲労困憊。温かいシャワーを浴び、早めに就寝しました。明日は半日市内を観光してミュンヘンに向かいます。