ヨーロッパ旅行10日目 ドイツ編②ケルン大聖堂
ケルン中央駅には11時過ぎに着き、それから夕方まで観光する予定だったので、まずスーツケースを預けるコインロッカーを探しました。
このコインロッカー、大げさに例えると、ミッションインポッシブルに出てくる機械式立体駐車場のようなつくりです(だから大げさです)。値段は2時間3ユーロ、24時間で6ユーロだったので、とりあえずケルン大聖堂を見に行く間だけ預けようと2時間を選びました。お金を払うと写真下部にある扉が開き、スーツケースを入れ、モニターの「OK」ボタンを押すと扉が閉まり、スーツケースをどこかに持って行ってくれます。出てきたチケットを受け取って完了。このチケットがあれば、どの機械からでもピックアップできます。日本の駅のコインロッカーもこういう仕組みだったら楽なのに。
それからケルン大聖堂へ。駅を出ると目の前にどどーんと大聖堂!大きい!そして近い!想像以上に距離感が近くて驚きました。しかしそれより驚いたのが雪。至近距離のはずの大聖堂が霞むほど、横殴りの吹雪で寒いのなんのって...!吹雪越しにみる大聖堂は、深い霧の中にうっすら佇む海賊船のように妖艶かつ重厚感がありました。
滑らないように気をつけて階段を登り、大聖堂の扉の前へ。巨大な扉の周りには細やかな彫刻がびっしり。
中に入ると厳かな空気が流れる礼拝堂。大聖堂内は、フラッシュを焚いたり三脚を使わなければ撮影OKです。
入って左手側にはキャンドルが。蝋燭の灯りが落ち着きます。寒くて手が悴んでいたので、思わず手をかざして暖を取ってしまいました。
ケルン大聖堂といえば、ステンドグラス。中でもバイエルン窓が有名ですが、私が行った昼頃だと逆光のため色が飛んでしまい、写真にはほとんど柄が写りませんでした。12月に行く場合は、お昼頃は避けて行ったほうが綺麗な写真が撮れると思います。
バイエルン窓と並んで有名なゲハルト・リヒターのステンドグラスは綺麗に撮れました。この配色はコンピューターの乱発生プログラムによってランダムに決められているのだけど、ランダムでありながら最大限の無秩序を生み出しているのだとか(出典:wiki先生)。なんのこっちゃな私にはバグったファミコンに見えました。隠れマリオとかいるでしょ絶対。
他のステンドグラスも鮮やかで綺麗。今まで見てきた大聖堂に比べて、宗教的なモチーフを描いているステンドグラスが多いのが印象的でした。
ぐるりと一周し、礼拝堂の椅子で休んでから外に出ました。パリでもう飽きたと思っていた大聖堂ですが、バルセロナともパリとも違っていて面白かったです。なんていうか、芸術的だけど厳格で浮世離れしてない感じが落ち着いていて、日本のお寺みたいな雰囲気がありました。駅近なのもポイント高いです、特にこんな吹雪の日は...。
それから、周辺でクリスマスマーケットが開催されていたので覗いてみました。私のドイツ旅行のメインテーマですからね、張り切っていきます!
なんだか美味しそうなものやクリスマスデコレーション用のかわいい小物がたくさん売られていましたが、とにかく寒い!風がどんどん強くなり、雪もぐんぐん大きくなっています。何か飲んだり食べたりしたかったけど、ここで買ったところで寒空の下で飲食するしかなく、もう寒さに耐えきれずにさらっと見て退散しました。
逃げ腰な私とは対照的に、吹雪もおかまいなしな強者の皆さん。グリューワインの甘い匂いだけで酔いそう。ドイツ旅行中に一杯は飲みたいなあと思いつつ、今回は外から眺めるだけです。
駅に戻ってスーツケースをピックアップし、駅ナカにあるスターバックスで温かいチャイラテとマフィンを食べました。屋内最高!暖房もっと最高!普通のチャイラテとマフィンだけど、凍えた五臓六腑に沁み渡りました。
ケルンタンブラーもゲット。この旅行で初めて店員さんがタンブラーを包んでくれました。それだけで感動。ドイツ、好き。タンブラーのイラストは、もちろんケルン大聖堂かと思いきや、小人の像がメインでした。裏側にはライン川越しにちっちゃく大聖堂が描かれています。お値段は9ユーロと3カ国の中で一番安い。やっぱり好き、ドイツ!
当初の予定では、ライン川まで行って橋からケルン大聖堂を眺める予定だったのですが、目と鼻の先にあるこのスタバの窓からでもよく見えないくらいの吹雪。ライン川まで行ったら何も見えないだろうと思ってやめました。ケルンは中継地点なので、大聖堂を見ただけでもう満足です。
スタバでは、ネットサーフィンしたり、スカイプで電話したりしているうちに2時間くらい経ち、次の目的地のミュンスター行きの列車に乗るべく駅のホームへ向かいました。この移動もなかなかフラストレーションが溜まったのですが...続きはまた次回。